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2012年5月18日(金曜日)
ユーロ懸念(ドル買い)、フィリー指数でドル売り
ギリシャに対する懸念に加え、スペインの銀行に対する不安も拡大、欧州時間ではユーロ売りが優勢であった。NY 時間では、5月のフィリー(フィラデルフィア連銀景況指数)が、マイナス5.8と予想の+10を大きく下回ったことから、ドル円は約40銭下落し,79円71銭付近まで一気に下落した。さらに,米国の一部シンクタンクから、日銀が22〜23日の金融政策決定会合で追加緩和を見送るとのレポートから,79円12銭までの円買いが進んだ。
2012年5月17日(木曜日)
市場は正常化へのわずかな兆候
ギリシャ問題は,連立内閣の組成が失敗,おそらく6月17日の再選挙となりそうだ。急進左派の支持が上昇しているようであり,先行きの予断は許されないが,しばらく市場の注目はギリシャから離れそうだ。
売られに売られたユーロドルも,昨日は1.2680付近で底を打ち,1.2750台に上昇してきた。今日は、ユーロショートは避けたい。市場は,ユーロショートのポジションが相当に積み上がっており,短期的には,さらなる売り余力は減少してきているのではないか?
2012年5月16日(水曜日)
ギリシャ,連立内閣組成が不調=ユーロ売り
ギリシャの連立協議が物別れに終わったとの報道で,ユーロドルがサポートラインであった1.2800を割り込み1.2770台に下落してきた。ドル円は,21時30分に発表された5月のニューヨーク連銀製造業景況指数(4月:6.56→5月:17.09)により,80円台に持ち上げられた。
2012年5月15日(火曜日)
ギリシャ・スペイン・ JP モルガン
ギリシャにおける政治混迷は深まるばかり。大統領の説得にもかかわらず,連立政権の樹立は難しそうだ。この状態では,6月10日または17日の再選挙にもつれ込む公算が強い。ギリシャをはじめ,フランス,イタリア,イギリス及びドイツでも緊縮財政反対派の勢いがましている。13日に行われたドイツ最大のノルトライン・ウェストファーレン州の議会選挙でも,メルケル首相率いる与党が敗北といった要因もあり,欧州株が全面安。
JP モルガンの,1600億円にも上る巨額損失問題は,今後の持ち高解消に伴うコストがかさみそうで,さらに同額程度の損失が発生しそうだ。週明けのNYダウに影響をおよぼしており、リスク回避の円買い・ドル買い傾向が強まっている。
2012年5月12日(月曜日)
ユーロ売り継続か?
ギリシャの政局混迷,及びスペインの金融機関における不良債権問題から,リスクオフ(リスク回避)のドル買い・円買いが優勢な展開。ユーロドルは,高値の1.2957から1.29割れ寸前まで下落したが,オプション絡みのユーロ防戦買いが入っているのか、1.2905で止められた。しかし,今朝は,すでに1.29を下抜けてきた。ユーロ円は,今朝は103円20銭付近からのスタート。今週も,ユーロ圏の政治経済状況を巡ってユーロ売りが先行しそうだ。
2012年5月11日(金曜日)
米長期金利上昇がドルを支える
ドル円は,リスク回避の動きが一服してきたことで,円安の展開となってきた。米国国債利回りが上昇してきたことで,ドルがサポートされた。米国10年債は,手元の資料では昨日の午前6時の段階で1.82%であったが,1.87%まで上昇している。昨日は、一時ドル円で80円をトライする場面もあったが,今朝は79円90銭付近に落とされているが,短期的にはドル円の下値は限定的のように思える。
2012年5月10日(木曜日)
ユーロ危機再燃
第2党の急進左派連合(SYRIZA)は,組閣ができれば「債務のモラトリアムを求める」との要求を掲げたことから,市場は仰天,ユーロ売りに飛びついた。ギリシャ問題については,もういい加減にしてほしいところだが、発言の重要度から,無視するわけにはいかない
スペイン政府も、大手銀行バンキアの国有化に踏み切った。スペイン10年国債の利回りが6%を上回ってきており,スペインにも注意が必要だ。
2012年5月9日(水曜日)
ギリシャ問題再燃、いつまで続く?
NY時間遅くに、NDのサマラス党首が「少数政権を容認する用意がある」などと述べたことが伝わると、連立政権交渉の進展期待かNYダウが下げ幅を縮小したことも後押しとなり、ユーロドルは1.3040付近まで反発。但し今朝は、1.30付近での攻防。
ドル円は79円70銭台に入ると、不思議にドル買いが入ってくる。覆面介入のにおいもしてくる。来月に、覆面介入の実績を発表し、サプライズ効果を狙ってくる可能性も感じている。ちょうど、昨年11月上旬の覆面介入のように。
2012年5月8日(火曜日)
金融市場は正常化に向かうか?
日銀の政策決定会合における不十分な対策,米国の非農業部門雇用者数を初めとした米国経済の伸び悩み,欧州における緊縮財政政策への懸念と言ったマクロの要因から,リスクオフの円買い,ドル買い及び株安といった展開であった。徐々にリスクオフのトーンは、リスクオンに変わってくるのではないか?まずは,ドル円の80円回復が条件になる。
2012年5月7日(月曜日)
リスクオフは円買いの流れか?
仏・ギリシャの選挙結果を受けて、リスクオフの動きが強まりそうだ。本日の東京時間では,依然としてドルが重い展開となりそうだ。大型連休明けで,輸入決済資金の手当買いは相当ありそうだ。おそらく10時の仲値ではドル高に持ってゆく動きが見られるだろう。本日の日経平均は,200円程度の下落か?リスクオフの円買いに対し,実需の円売りがどこまで円高を阻むかが焦点となろう。介入を決めるのは財務省だが,円高の流れを作ってしまった日銀の責任も問われなければならないだろう。
2012年5月1日(火曜日)
日銀金融政策決定会合に失望の円買い
やはり,日銀の政策決定会合では,期待した政策は出てこなかった。資産買い取り等の増枠が5兆円,買い取り対象となる国債の残存期間は,従来の2年以内から3年以内に延長したが,これでは市場は納得するわけはない。ドル円にして27日の高値は,81円48銭だったが、30日のニューヨーク市場では,79円80銭付近までドル売りが売られた。米国4月のシカゴ購買部協会景気指数が,予想の61を大きく下回る56.2と発表されたこともドル売りに繋がった。
本日は連休の谷間だが,ケーブルテレビ日経 CNBC で,午後5時からデリバティブマーケットで,日米の金融政策についてお話させていただく
2012年4月27日(金曜日)
日銀金融政策決定会合を控え、市場は神経質
本日の日銀金融政策決定会合を控え、市場は神経質な地合いとなっている。ドル円は,81円43銭を高値に,海外時間では80円66銭までの円買いドル売りが入る結果になった。市場参加者の積極的な取引意欲が薄れ,様子見となっていたところに,円買いが入ってきた。
2012年4月26日(木)
FOMC と日銀金融政策決定会合
FOMC では,予想通り,金融政策は据え置いた。ハト派のバーナンキ議長は,従来と同様に「2014年終盤まで、低金利を維持する」とのスタンスは変わっていない。市場の注目する、FOMC メンバーによる金利見通しでは,14年の利上げ予想は7人(1月5人)、15年の利上げ予想は4人となった。バーナンキ議長は、必要なら追加措置を取ることをためらわずと柔軟なスタンスを貫いた。次回は6月に開催される。
2012年4月25日(水曜日)
イベント:FOMC,日銀会合前の調整
本日の FOMC 及び27日(金)の日銀金融政策決定会合を前にして、円のショートポジションを閉じる動きがあるのか、ドル円は上値の重い展開ながら、81円30銭台まで上昇してきた。ユーロ円も昨日の安値106円30銭から、107円20銭台まで戻ってきた。
2012年4月24日(火曜日)
欧州政局不安からリスクオフの円買い
週末に行われたフランス大統領選で,サルコジ大統領がオランド候補に不利な状況。政局不安を嫌気したユーロ売り・円買いが優勢となってきた。5月6日の決戦投票の結果待ちとなった。ドイツ・メルケル首相がサルコジ支持に回っているものの、どちらが選ばれても協力するとコメントしており、天と地が引くりかえるような結果には、ならないだろうと思っている。
2012年4月23日(月曜日)
今週も円売り継続か
20日に開かれた G20財務相・中央銀行総裁会議で, IMF への4300億ドルの資金拠出が合意された。これにより, IMF は1兆ドル以上の融資能力を保有することになる。 IMF への資金拠出は,ユーロ圏諸国の信用補完が第一義的な目的であり,これにより欧州債務懸念が和らいだ。
本日の東京市場では,株式市場は NY の堅調な地合いを引き継ぎ,リスクオンの円売り傾向が続きそうだ。ドル円では,今週は82円から82円50銭を視野に入れてくるのではないだろうか。
2012年4月20日(金曜日)
スペインからフランスへ
注目されたスペインの10年債の入札は,無事終了した。ところが,今週末に大統領選挙を控えているフランスに格下げの噂が飛び出した。フランス国債の利回りは0.08%上昇し3.08%,一方のドイツ国債の利回りは1.69%まで0.03%下げてきた。ユーロドルが1.3070付近から1.3069付近まで下落したが,ユーロの回復力もすごい。今朝は1.3130台まで戻してきた。フランス政府当局者による格下げ観測否定発言で、一時は1.3150まで回復する場面もあった。
2012年4月19日(木曜日)
日銀追加金融緩和(27日)を睨んだ展開
一昨日のリスクオンのセンチメントを受け、昨日のドル円は81円57銭付近まで上昇する場面も見られた。今朝は,NYダウの下落(−82ドル)を受け、81円台前半まで押し戻されている。それでも,ドル円は,81円20銭台にとどまり,円売りの圧力は強そうだ。本日8時50分に発表となる日本3月の貿易収支は,2千億円程度の赤字となりそうだ。市場は,27日の日銀金融政策決定会合における「追加の金融緩和」を睨んで円買いには消極的に対応しそうだ。但し、日経平均は弱含むであろう。
2012年4月18日(水曜日)
スペイン国債入札好調等でリスクオンのモードへ
下期の要因から市場は一転、リスクオンのモードとなってきた。
@ スペイン国債の入札が好調で,ユーロドルは,一時、1.3172, ユ ー ロ円は106円30銭付近まで買われた。
A ドイツ4月の ZEW景況感調査が,23.4と予想の20.0を上回った。
B IMF が世界経済見通しを上方修正してきた。
C NYダウが,194ドルもの上昇示してきた
2012年4月17日(火曜日)
望まれる政府・日銀の一体化
実力以上に高い円を修正したいと日本政府が望むのであれば,日銀対策を強化する必要があるだろう。市場,特に米国のヘッジファンド筋では,3月24日に白川総裁が米国で行った「金融緩和の弊害」に触れた講演を重視しているようだ。要は日銀の「本気度」に疑問を持っていることから,積極的な円売りは控えているようだ。ここがクリアされないと、足の速いヘッジファンドからの円売りは引き出せないだろう。
2012年4月16日(月曜日)
スペイン懸念からリスクオフ
スペインの国債利回りが,再度6%付近まで上昇してきたこと,及び
スペインの金融機関によるECBからの借入額が,過去最大と発表され,市場からの自力による調達が困難であるとの見方が広がってきたことがリスク要因として意識されている。
今週も,先週末の地合いを引き継ぎ,週初はリスクオフの要素が強い市場となりそうだ。日経平均は,弱含みに始まるであろう。ドル円は,売り買い交錯した状況となりそうだが,下値は限定的とみている。本日は,ガソリン価額高騰後の米国小売売上高に注目している。
2012年4月13日(金曜日)
リスク選好の優先される市場となるか
ようやく市場は,落ち着きを取り戻したような感じもあるが,いまだにドル円は80年代後半を中心とした動きに終始している。6日に発表された,米国3月の雇用統計で非農業部門雇用者数が,プラス12万人と予想の20万人超を大きく下回り,ドルが売られた。さらに,海外筋を中心に,10日(火曜日)に発表された日銀金融政策決定会合の結果にも失望,今週はドル売りが先行した。現在は,海外筋は、日銀白川総裁の「物価上昇1%をめどに,強力な金融政策を推進する。」とのコメントを頼りに,円売りを優先させている。NYダウも181ドルの上昇を示し,本日の日経平均を支えそうだ。リスク選好の強い市場に変わりつつある。
2012年4月12日(木曜日)
穏やかなリスクオンモードへ転換か
懸念されていたスペインの10年債利回りが6%付近から、5.80%付近まで下落してきた。欧州の株価も堅調。NYダウ先物も欧州時間では底堅く推移したことから、市場は一転、リスクオンのトーンとなってきた。22時30分に NY 株式市場が始まると,NYダウ100ドル以上の上昇を示したことから,ドル円も81円台を回復する場面が見られた。クロス円で,ユーロ円は105円45銭を安値に106円50銭台に上昇してきたことが,ドル円を支えているように思える。
2012年4月11日(水曜日)
市場との対話を欠く日銀
日銀総裁は,80円台に下落したドル円をどのように受け入れたのだろうか?東京時間の前場では,プラス73円であった日経平均は,終値ではマイナス圏。NYダウも213ドルもの大幅下落となって帰ってきた。
昨日の,金融政策決定会合における「現状維持」は,市場との対話を遮った日銀の不作為の結果だ。朝方から,追加金融緩和を先取りした円売りにより,81円80銭台まで円が売られた。そこに「現状維持」の決定は、買い上げたドルを売る動きを加速した。
2012年4月10日(火曜日)
バーナンキ vs 日銀追加緩和
本日は,バーナンキ議長の講演が,日本時間午前8時15分に予定されている。日銀金融政策決定会合の結果は,午後になるだろう。バーナンキ議長が,QE3をにおわせ、日銀が追加の金融緩和を出してこないと,円買い要因になりうる。すでに,ドル円のレベルは,今年の最高値84円18銭から3円も円高に動いたレベルにあり,ドルを買いたい参加者も出てきそうにも思う。本日のイベントリスクには要注意だ。
2012年4月9日(月曜日)
予想外の米国雇用統計でドル下落
米国3月の雇用統計で,非農業部門雇用者の増加数が前月比+12万人にとどまり,予想の20万5千人を大幅に下回る結果となった。イースター休暇で参加者も少なく,薄い流動性の元、買い戻しも限定的であった。ドル円では,指標発表前は、6日の高値である82円55銭付近までドル買いが優勢となっていただけに,反動は大きく、一時は81円30銭付近までの急落となった。今朝は81円40~50銭台の動き。
2012年4月6日(金曜日)
海外はイースター休暇
本日は,東京を除く主要市場はイースター休暇で休場となる。オセアニアや香港も休場となり、東京〜欧州の時間帯は静かだろう。ニューヨーク市場も休みだが、米国3月の雇用統計が発表される。非農業部門雇用者数の予想は,プラス20万5000人程度となっており、20万人以上の増加であれば,ドルがサポートされそうだ。海外では,日銀の追加緩和の噂も流れており,スイス中銀によるスイスフラン売りの介入もあるようだ。5日のNYダウの下落も14ドルと少額であり,市場は落ち着きを取り戻す方向にありそうだ。
2012年4月5日(木曜日)
クロス円の下落がドルへも影響
一昨日の米国 FOMC において,追加緩和観測が後退したことから,ドルストレートでのドル買いが優勢となった。ユーロドルは,ドラギECB総裁がユーロ圏経済の下ぶれリスクへ言及したことから,1.3240から1.3106まで,約1%の下落を示した。ユーロ円でも109円70銭から107円90銭まで1.6%の円高となった。スペイン国債の利回りが急上昇(10年債5.60%台)しているのが気にかかる。
AUD円も85円60銭付近から84円20銭付近まで,1.6 %の下落したことから,ドル円でも82円10銭付近までの円高となる場面もあった。今朝は82円40銭台の動き。
2012年4月4日(水曜日)
3月 FOMC 議事録からドル買い
公表された3月の FOMC 議事録で,追加緩和機運が後退していることが示され、為替市場は,ドル円にして82円06千付近から82円98銭まで急上昇して帰って来た。先週のバーナンキ議長の発言から,市場は追加緩和への期待が再燃していたが,追加緩和を支持する委員は、少数派にとどまった。今朝のドル円は82円80銭台まで上昇してきている。
FOMC の議事録公表で、為替市場ではドル買い一色,長期金利は急上昇(10年債2.30%,プラス0.12%,30年債3.44%,0.11%),NYダウはマイナス64ドルへと下落した。
2012年4月3日(火曜日)
短観で円安・クロス円で円高
日銀短観で、大企業製造業業況判断指数がマイナス4と予想のマイナス1を下回って発表されたことから,83円30銭付近までの円安推移となった。83円台では,円ショート筋からの利食いの円買い,輸出企業のドル売りも入ってきた。注目された米国3月の ISM 製造業景況指数は,53.4と2月の52.4及び予想の53.1を上回った。ドル円は82円20銭付近から40銭付近までの上昇も見られたが,ストップロスを巻き込みながらドル売りにより一時は81円87銭付近まで下押しされた。今朝は82円08銭付近取引となっている。
2012年4月2日(月曜日)
仲値制度に疑問
期末の東京市場では,輸出手形の銀行持ち込みが増加する傾向にある。銀行には,外貨を買い取る取引である。約60年に渡って行われていることであるが,外貨の売り買いは仲値±1円(TTB・TTS)で行われている。銀行にとって外貨買いの取引が多く行われる日の仲値をドル安に誘導しようとする詐欺まがいの取引が横行する傾向がある。
仲値は,午前9時55分時点での取引レートを参考に10時に発表する。30日は,手元の記録では午前9時30分に、ドル円はすでに81円80銭台まで下落した。仲値は82円13銭付近で発表する銀行が多かったようだ。コンピューターがこれだけ発達した時代、仲値制度は廃止すべきと思う。独占禁止法上にも問題がある。個人的には20年以上前から,仲値制度の廃止を訴えてきたがいまだに変わっていない。邦銀は,数少ない利益の源泉であり,1ドル360円時代に取り決めた仲値±1円幅の TTS/TTB を改善しようとはしないだろう。
2012年3月30日(金曜日)
期末要因ーリスクオフの動き
28日のバーナンキ議長発言「景気回復実感して勝利宣言するのは時期尚早」とのスタンスから,低金利の継続が確認された。しかし、29日の株価はアジアから欧州にかけて全面安の展開。特に中国の株価が1.28%もの下落となったことから,影響度の大きな豪州経済に対する悪影響が懸念された。市場は全般的にリスクオフの円買い・ドル買いで対応した。
2012年3月29日(木曜日)
日銀の金融緩和スタンスに疑問
今月のドル円の動きは,15日に84円18銭を付けた後,82円から83円台前半でこう着している。3月末を控え、輸出筋のドル売りや海外出先機関からの日本への送金(レパトリ)の動きもありそうだ。日本の消費税論議も,ようやく導入の方向で進みつつある。昨日は,安住財務相より「消費税は後退させていない。」との発言もあり,82円60銭付近まで円が買われる場面もあった。消費税論議は,個人消費の低迷から経済成長を阻害しかねないとの思惑により、リスクオフの円買い要因となる。
重要なことは,日銀は2月14日に打ち上げた「バレンタイン緩和」に本腰を入れてないのではないかという懐疑的な見方が台頭してきているということである。
2012年3月28日(水曜日)
さらなる円安の可能性
日銀は65兆円の資産買い取り枠に対して,実際の資産購入額は,2月末では44.6兆円を利用しているに過ぎない。この金額は,例えばFRBが QE1とQE2で、約218兆円の資産購入を行ったことに比べれば、相当に見劣りがする。日銀がその気になれば、さらに量的緩和が可能であり、経済成長を下支えできる余地を残している。日本の場合,量的緩和によるさらなる円安余地も考えられるということと思っている。
2012年3月27日(火曜日)
バーナンキ議長発言により,一気にリスクオンへ
バーナンキ議長が「雇用改善のために低金利の継続が必要」と述べた。QE3への期待も飛び出した。市場センチメントは,一気にリスクオンとなり,ユーロをはじめとする欧州通貨や資源国通貨が買われた。ユーロドルは,3月2日以来の1.33台にのせ,1.3360台まで買われた。ドル円には,円売りも入り82円80銭台を中心とした動きとなった。
2012年3月26日(月曜日)
円売り基調に変化?
先週発表された米国住宅関連指標が軒並み予想を下回り,米景気への楽観的な見方がやや後退してきた。リスク回避的な円買いが優勢な展開となっている。しかし、先週末のNYダウが,終値ではプラスに上昇、リスクオンの円売り気配も出てきている。円は強弱要因が混在した形で越週してきた。
2012年3月23日(金曜日)
貿易収支黒字転換で円買い継続
日本2月の貿易収支が,329億円の5ヶ月ぶりの黒字となったことから,一昨日からの円買いが継続された。予想は1200億円程度の赤字であった。ドル円は一昨日に,米国住宅指標の改善を先取りする形で84円08銭付近まで上昇したが、中古住宅販売が不振であったことをきっかけに82円台後半までドル売りが進んだ。
市場は相当な円ショートであったようだ。昨日発表された米国1月の住宅価格指数も,前月比±0と予想のプラス0.2%に届かなかったことから,82円30銭付近までのドル売りが入ってきた。
2012年3月21日(水曜日)
中国経済減速懸念→ドルの買い強まる
昨日のアジア時間では,豪州中銀の議事録が発表になり,景気見通しの改善が示されたことで,一時はAUD円が88円55銭(朝方は87円85銭)まで上げる場面も見られた。一方、英豪系の資源大手である BHPビリトンから,中国の鉄鋼石需要に陰りが見られるとの発表で豪ドル売りが優勢となってきた。昨日は,この報道からAUD売り・米ドル買いが、全般的なドル買いを主導した。
2012年3月19日(月曜日)
ドル高一服
急ピッチで進んでいた円安・ドル高の勢いも,15日(木)にドル円が84円18銭をピークに停滞し出した感がある。好調な米国経済指標が、ドルの長期金利の上昇をサポートしていた。しかし、先週のCPIの低迷で、金利先高感が後退、利益確定のドル売りが優勢となった。
2月29日 3月16日 変化率
ドル円 80.45 83.35 +3.6%
ユーロ円 108.30 109.80 +1.3%
ユーロドル 1.3460 1.3175 ▲2.2%
米国2年債 0.29% 0.36% +0.07%
米国10年債 1.92% 2.29% +0.37%
米国30年債 3.05% 3.41% +0.36%
日経平均 9,723円 10,129円 +4.2%
NYダウ 12,952ドル 13.232ドル +2.1%
2012年3月16日(金曜日)
ドル高の調整
2月14日の日銀によるバレンタイン緩和時におけるドル円は78円だった。昨日の高値を84円とすると、1ヶ月で円は約8%値下がりしたことになる。この間ユーロドルは,1.32から1.30付近まで1.5%のドル高ユーロ安であったことに比べると,円安のスピードが速すぎたのかもしれない。
市場全体のポジションが,円ショートに傾きすぎた面もあるのだろう。昨日は,84円18銭と昨年4月15日以来11か月ぶりの円安となったところで,利食いの円買い・ドル売りが入ってきた。
2012年3月15日(木曜日)
リスクオンのドル買い
FOMCの結果、米国経済見通しが上方修正された。NYダウの上昇に加え、米国長期金利が上昇、ドルを支えている。明らかに市場のセンチメントは、リスクオンである。リスクオンとなると、最近までは、円売り・ドル売りが主流であったが、今回のリスクオンは円売り・ドル買いに変わって来ている。レバレッジを効かせた海外ファンド筋のドル買いが円売りを招いている。日本勢は、どちらかといえば円買い方向にあるようだが、海外勢は、円売りを仕掛けている。
2012年3月14日(水曜日)
FOMC景気判断を上方修正:ドル円NYで83円台
注目のFOMCでは、政策金利は変わらず。QE3への言及もなかった。ポイントは、景気判断を上方修正する動きが見られたことから、ドル買いが優勢となった。ドル円は昨年4月20日以来の83円08銭まで上昇する場面もあった。今朝は82円90銭付近の推移。NYダウが217ドルもの上昇、13千ドル台に載せてきた。今日の東京市場でも、日経平均は1万円台に乗せてくるだろう。リスクオンの円売りが進むと思っている。
2012年3月13日(火曜日)
イベント終了で、今後を探る動き
イベントの多かった先週から、新たな週に入ったところで今後の動向を見たいと思う参加者が多いようだ。
前週末の米雇用統計を好感し、東京市場のドル円は、82円50銭付近で寄り付いたが、実需筋のドル売りが先行してきた。ドル円は,82円10銭付近までの円買いが優勢となったが、今週のイベントである日銀金融政策決定会合や FOMC を控え,慎重な対応となった。
2012年3月12日(月曜日)
リスク回避が後退,円82円台へ
ギリシャが民間債務交換を完了したこと。米国2月も非農業部門雇用者数が,プラス22万7千人と予想の21万人を上回ってきたことが要因となり,リスク選考の円売りが優勢となった。ドル円は,一時は10ヶ月半ぶりの82円64銭まで上昇する場面もあった。円安傾向は,今週も続きそうだ。
2012年3月9日(金曜日)
リスクオンの円売り・ドル売り
ギリシャの民間債務交渉に楽観的な見方が出てきた。民間債権回答期限は,日本時間9日の午前5時。15時には,ギリシャ政府からの発表かある。
日本の経常収支が予想以上の赤字となり,円安を促進した。赤字額は統計を取り始めた85年1月以来,最大の赤字とのこと。貿易収支も1兆3816億円の赤字。一時、ドル円は81円70銭台、ユーロドルは1.3290台まで上昇。
日本の第4四半期 GDP第2次速報値は、前回から大幅に改善はしてきた。しかし,この改善は殆ど予想の範囲内であり,重要指標ながら,市場影響力は低かった。
2012年3月8日(木曜日)
ギリシャ懸念が後退
本日に期限を迎えるギリシャの民間債務の交換への注目度は最大の要因だが、参加者は75%を上回る見込み。
日本2月の経常収支は過去最大の赤字に転落しそうだ。さらに貿易収支の赤字幅も予想では1兆3700億円と巨額の赤字に膨らみそうだ。同時に発表される日本第4四半期 GDP 改定値が,大幅に改善されそうで,8時50分頃の値動きには注目したい。
NY 時間で発表された米国2月のADP雇用統計が+21.6万人と好調な数字が発表されたことで,週末の雇用統計に弾みが付き、ドル円は81円20銭台まで買われてきた。
2012年3月7日(水曜日)
リスク回避の円買い強まる
8日に期限が迫ったギリシャ債務のスワップを巡る懸念から,リスク回避の円買いが強まった。
さらに、豪州中銀は2ヶ月連続で政策金利を4.25%に据え置いたが、声明で景気悪化の場合には、金融緩和の余地を残したことから,AUD売りが活発となった。
いずれも,リスク回避の円買い要因であり,市場の円ポジションがショートに傾いている折から,ストップロスを巻き込みながら80円58銭までの円買いが入った。
2012年3月6日(火曜日)
中国GDP下方修正でリスク回避
中国が、12年度のGDP成長目標を、これまでの8%から7.5%に引き下げてきた。市場では、中国からの需要鈍化の懸念から、リスク回避を懸念する円買いが入ってきたとみられている。中国が,たかが0.5%程度の下方修正で,世の中がひっくり返るほどのこともないだろう、とも思う。しかし,円買いをした参加者の理論武装は,中国にあったようだ。おそらくこの調整は一時的なもので,持ち高調整一巡後は円売りが優勢となってくるものと思っている。
2012年3月5日(月曜日)
ユーロ売り・円売り
先月末実施した,ECBによる3年物資金の大量供給が,ユーロの流動性を高めたことからユーロキャリーが出てきたのではないかとみている。
円にも,先月14日に日銀が発表した追加金融緩和政策から,円キャリー取引が出ているように思う。
円とユーロには,通貨当局による流動性の供給,低金利,通貨安の継続性といった共通点があり,キャリー取引には条件がそろっている。ドル円は,昨年5月以来の81円87銭まで、ユーロドルは NY 終値で、1.3197と2日の高値である1.3331から1%下落してきた。
2012年3月2日、(金曜日)
プロとアマ
日本時間では、一昨日のバーナンキ議長発言を受けたドル買いが優勢で、午前8時台に81円40銭付近まで上昇した。しかし、実需のドル売りに下押し。80円80銭台。常に感じることながら、円安を望む輸出筋が、少しの円安場面でドル売り・円買いに転じ、ドルの上値を抑え、自分で自分の首を絞める形となってしまう。約40年前、1ドル308円で変動相場制に移行した。矢来、円高の歴史であるが、時として日本の輸出企業のドル売りが円安を阻んできた。さまざまな意味で、ドル安円高を演出してきたのは、日本の輸出企業に他ならない。
2012年3月1日(木曜日)
バーナンキ議長、QE3に言及せずードル買い
注目されたバーナンキ議長の議会証言で、QE3(追加の金融緩和)に言及しなかったことで、ドル円は81円台に上昇してきた。さらに,米国経済指標の改善とECBによる3年物資金供給オペが好感され、リスク選好の円売りが優勢となった。
@米国第4四半期 GDP (改定値)が前期比年率で速報値の+2.8%を上回るプラス3.0%と発表された。
A ECBによる3年もの流動性供給オペで,前回を上回る4691億ユーロ(57兆円)もの資金が800の金融機関に供給された。
B 米国2月のシカゴ購買部協会景気指数が64.0(1月は60.2)と高い数字が発表されたことが好感された。ドル円は,リスク選好の円売りが優勢となり80円25銭付近を安値に81円30銭を付ける場面も見られた。
C 米国と北朝鮮核実験やウラン濃縮で一時凍結に同意したとのニュースが,日本時間昨夜11時頃入ってきた。この報道も,リスクオンの動きとなった。
2012年2月29日(水曜日)
リスクオフ・リスクオン要因が混在
世の中がどんどん複雑になってゆく。現在の市場には,リスクオフ(リスク回避=円買い・ドル回避)要因とリスクオン(リスク選好=円売り・ドル売り)の要因が混在している。
リスクオフの要因としては,27日,メルケル首相から「ギリシャへの第2次支援が100%成功する保証はない」とのコメントや S & P が EFSF 格付見通しをネガティブとしてきたこと等があげられる。エルピーダの破綻も,リスクオフ要因だろう
一方,リスクオンの要因としては,本日のECBによる3年物資金の供給があげられる。昨日は,東京時間の殆どを日経平均がマイナス圏で推移していたが,昨年8月2日以来の9700円台を回復してきた。NYダウも13千ドルを回復してきた。
2012年2月28日(火曜日)
円安一服
ドル円は,東京時間の朝方、81円66銭を付けたところで上値が重くなった。週末に開かれた G 20財務相・中銀総裁会議において、 IMF の出資に前向きとの感触から週初はリスク選好の円売り・ドル売りで始まった。
手元の資料では2月1日のドル円は,76円02銭までの円高場面もあり,昨日の81円66銭まで7.4%もの円安が一気に進んだ。急速な円安への警戒感が出てきた。利益確定の円買いが、ストップロスの円買いをも巻き込み、一時は80円10銭台までの円買いが入ってきた。今朝は80円60銭付近での推移となっている。
2012年2月27日(月曜日)
円安の進展に注目
日銀による追加の金融緩和,過去最大の貿易赤字,日米金利差の拡大,原油価格の上昇等の要因から,先週末は81円22銭までのドル高円安が進んだ。今週も円安が進みそうだ。クロス円でも,円安が進んでいる。ユーロ円は4ヶ月ぶりの109円台、カナダ円は6ヶ月ぶりの81円台といったところ。
リスク選好による円売り・ドル売りが盛んだ。ドル円では,上記の要因から円売りがドル売りを凌駕している。ドルは,欧州通貨及びオセアニア通貨に対して弱含みの展開となっている。
2012年2月24日(金曜日)
ユーロに買い戻しの動き
ギリシャ問題に一息ついたユーロが堅調に推移している。昨日はドイツ2月の IFO 景況感指数が109.6と予想の108.5を上回ってきたことから,1.3340付近まで上昇。さらに,米国7年債の入札が好調であったことから,米国長期金利が緩み全般的にドル売り傾向となった。今朝のユーロドルは、1.3380の手前まで上昇している。ユーロドルは,昨年末の1.2940から3.4 %の上昇となってきた。
2012年2月23日(木曜日)
円への一極集中の終わり
ようやくドル円が80円台に戻ってきた。残念ながら,原発まみれ,政局不安,貿易赤字等、多くの問題を抱える円が買い続けられる訳がない。どこまで円安が続くのか?昨日の,日経 CNBC では,85円程度と申上げたが,内心は「かなりの円安」というしかない。
2012年2月22日(水曜日)
ギリシャの決着は短期的
市場関係者は,ギリシャ問題については疲れ果てていた。昨日も,13時間以上に及ぶ EU 財務相会合の結果,何とかギリシャの第2次支援策がまとまった。しかし本当にこれで決着したのかどうか,確信がもてない部分もある。
ドル円の
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